サステナビリティの考え方
ソニーフィナンシャルグループは、私たちのありたい姿(Our Vision)として「感動できる人生を、いっしょに。」を掲げ、感動できる人生を支える3つの寿命として、“感動寿命(自分らしく生きる)”“資産寿命(経済的な健全性)”“健康寿命(生きる土台)”を私たちの事業における礎(Our Foundation)と位置づけています。
これらの考えのもと、ソニーフィナンシャルグループ各社の事業を通じた取組みにより、「自分らしく生きる人」を支えるとともに、「人」を取巻く「社会」・「環境」の課題解決に貢献し、持続可能な社会の実現と企業価値向上に努めてまいります。
取組むべき社会・環境課題と6つの重点項目
ソニーフィナンシャルグループは、「人口構造の変化」「生活への不安」「地域経済の疲弊」「テクノロジーの発展・進化への対応」「DE&I」「人権の尊重」「気候変動・生物多様性」を特に解決を目指すべき社会・環境課題として定めています。ソニーフィナンシャルグループのユニークさを活かし、社会の一員として、重点課題への取組みを通じて社会的価値を創造し、「感動できる人生」の実現に貢献していきます。
1.お客さまに寄り添う金融グループへ
大きな社会の変化や生活への不安に立ち向かい、「自分らしく生きる」を実現するためには、将来に向けて前向きで自分らしい人生をデザインし、生きがいを通して日々のワクワク感・幸福感を感じられることが重要だと考えます。
私たちは、お客さま一人ひとりに合わせた付加価値の高い商品やテクノロジーを活用したサービスによる顧客体験価値の向上を通して、お客さまの「自分らしく生きる」選択をサポートいたします。
※ソニーFG:「ソニーフィナンシャルグループ」を指す。
2.金融教育をすべての人々へ
子どもたちが将来に向けて前向きに人生を考え、自分らしい生き方を選択できること、何歳になっても心が躍動し続ける充実した人生を過ごせるためには、自分の夢やありたい姿を描き、計画すること、お金の大切さやお金との正しい付き合い方を学び、資産形成の難しさ・楽しさを学ぶことが重要だと考えます。
私たちは青少年・社会人の皆さま向けの金融教育活動、人生のウェルビーイング向上を目指す金融エデュテインメント※等の取組みを通して、すべての人々の「自分らしく生きる」を応援いたします。
- ※エデュテインメント:Education(教育)とEntertainment(娯楽、エンタテインメント)を掛け合わせた造語。
- ※SFGI:「ソニーフィナンシャルグループ株式会社」を指す。
3.誰もが輝ける社会へ
「自分らしく生きる」には、誰もが商品やサービスを自ら選択できることが重要です。そのためには、年齢や障がいなど個人の特性や能力・環境にかかわらず、すべてのお客様に私たちの商品やサービスにアクセスできる環境を提供することが必要だと考えます。
私たちは、アクセシビリティ※向上をサステナビリティ推進に欠かせないテーマの一つと位置づけ、共通のポリシーのもと、アクセシビリティ向上に取組み、すべてのお客さまに快適なサービスをご利用いただくことで誰もが輝ける社会の実現を目指します。
※アクセシビリティ:年齢、身体、環境などに関係なく、誰もが機器やサービスを簡単に利用できること。
4.自分らしく働ける会社へ
多様な価値観や属性を持つ社員一人ひとりに、公平・公正な成長機会と自身の能力を最大限に発揮できる職場環境を提供することが、社員一人ひとりにとって「自分らしく生きる」ために必要だと考えます。
私たちは、すべての社員に自分らしく働き、輝く機会を提供するため、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)を推進していきます。また、ソニーフィナンシャルグループ行動規範に基づき、人権を尊重し、誠実に事業活動を行うことを推進していきます。
5.活き活きとした地域社会へ
「自分らしく生きる」ためには、人々が楽しく暮らし、学び働ける、活き活きとした地域社会という土台があることが重要だと考えます。
私たちは、社会の一員として、社員一人ひとりの積極的な社会貢献活動やグループ一体となった活動を通して、地域社会の活性化や地域社会との繋がりの拡充を促進していきます。
6.美しい地球を未来世代へ
気候変動や生態系を脅かす環境破壊などの環境問題は、すべての人々の「自分らしく生きる」人生に大きな影響を与えうるものと認識しています。
私たちは、グループ一丸となって、美しい地球環境を守り、未来世代へつなげられるよう、温室効果ガス排出量削減や、生物多様性への対応を着実に実施するほか、責任ある投資家としてESG投融資を推進していきます。
サステナビリティ経営に向けた体制
ソニーフィナンシャルグループでは、サステナビリティを経営のトップアジェンダのひとつとして位置付けています。
サステナビリティ経営の実効性を担保するためにサステナビリティ委員会を設置し、代表執行役 社長 CEOを委員長に、サステナビリティ担当役員および数名の社内役員をメンバーとし、グループ各社のサステナビリティ担当役員も参加する形で、グループのサステナビリティ推進全般に係る事項、課題やリスクの審議等を行い、適宜、取締役会へ報告を行っています。なお、サステナビリティの取組みは役員報酬とも連動させています。すべての役員がサステナビリティ活動の重要性を認識し推進しています。
また、経営企画部内に専担部署としてサステナビリティ推進室を設置して推進体制の強化を更に進めつつ、グループ一丸となってサステナビリティ推進に取組んでいます。

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TCFD提言に沿った気候関連情報の開示
ソニーフィナンシャルグループでは、以下のとおり気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)提言に沿った気候変動に関連する情報(以下、「気候関連情報」)を開示します。
今後もグループ一体となって、わかりやすい気候関連情報の開示に取組むとともに、気候変動へのより一層の対応を進めていきます。
TCFD提言に沿った気候関連情報 (2025年5月基準) (PDF 580KB)
ESG投資の推進
グループ共通のESG投資方針および中長期目標
ソニーフィナンシャルグループは、2022年にグループ共通のESG投資方針を策定いたしました。当該方針では、ESG観点を踏まえた投資判断の実行を規定するとともに、投資先企業の持続可能性を高めるためのスチュワードシップ活動等の観点を盛り込んでいます。
グループ各社においては、当該方針に則して投資管理規程を制定し、ESGインテグレーションなど新たな投資手法を導入するなどESG投資態勢の整備を進めるとともに、投資先企業との対話(エンゲージメント)を強化しています。
またソニーフィナンシャルグループは、グループ全体のESG 投融資累計額の中長期目標を設定(2030年度末までに 5,000億円超)し、着実に投融資を実行するとともに、機関投資家間での意見交換や関連する業界団体等が主催する勉強会(研究会)への参加も積極的に進めています。
ソニーフィナンシャルグループESG投資方針(2025年5月29日改定) (PDF 130KB)
ESGに関連する投資の実施
ソニーフィナンシャルグループでは、ESGに関連する案件への投資(グリーンボンド、ソーシャルボンド、サステナビリティボンド等)を進めています。
投資対象としても、企業、国立大学法人、独立行政法人、地方公共団体等に至るまで、幅広く投資をしています。これらの投資を通じて、今後もサステナビリティ活動の促進を図るとともに、責任ある投資家としての責務を果たし、持続可能な社会への貢献をより一層進めていきます。
また、ソニー銀行の要請により2022年9月に組成されたアフリカ開発銀行発行の南アフリカランド建てグリーンボンドは、英国の環境金融専門誌Environmental Financeが発表した「Bond Awards 2023」において『Green bond of the year supranational』を受賞しています。
SDGs達成への貢献
ソニーフィナンシャルグループは、ステークホルダーからの期待に応えるとともに、企業価値向上と持続可能な社会の発展の両立を目指します。また、こうしたサステナビリティ向上に向けた取組みを推進することで、SDGs(持続可能な開発目標、Sustainable Development Goals)の達成にも貢献していきます。
持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載され、17の目標・169のターゲットからなる2030年までの世界共通の成長戦略です。