ソニーフィナンシャルグループ
株式会社
代表執行役 社長 CEO
遠藤 俊英
ソニーフィナンシャルグループ(SFG)は創業以来、ライフプランナーを基盤にお客さま本位のサービスを徹底する生命保険事業を軸として、市場シェアを拡大してまいりました。さらに、ソニーブランドがもたらす安心と安全を背景に、ネット金融の黎明期にダイレクト損保・インターネット銀行へ参入し、それぞれの分野で確たる地位を構築、今日では介護やベンチャーキャピタルまで包摂する金融グループを築いています。
これまで順調に拡大してきたソニーの金融事業が、今後も財務の健全性を保ちつつ、一層の長期的な成長を目指していくためには、ITシステムの拡充や成長投資が必要となります。ソニーグループがエンタテインメント領域を核に更なる成長に向けて走り出す今、私たちSFGは2025年10月を目途とするソニーグループからのパーシャル・スピンオフを機に、これまでと異なる独自の成長戦略と財務基盤を整備してまいります。当社の上場は、ソニーブランドの継続活用を実現する一方で、SFGの財務の柔軟性を高め、成長投資への道を開くものです。私はこのSFGの第二の創業ともいえる重要な時期に、強い覚悟をもって企業価値の創造に取り組んでまいります。
2024年4月にスタートしましたSFGの新しい中期経営計画では、いわゆる「両利きの経営」に基づき、「深化と探索」を重視しています。既存ビジネスの成長である「深化」と、更なる成長に向けた「探索」の両面により持続的な企業価値の向上を目指してまいります。特にグループ横断の取り組みである「探索」領域においては、成長戦略の核と位置付けるお客さま基盤の拡張に加えて、ブランドとテクノロジーを二つの軸としたソニーグループとの事業間連携により、非金融から金融へのシームレスなお客さま体験の創出にも取り組んでまいります。また、当社は、2024年10月1日付で指名委員会等設置会社へ移行しました。ガバナンスの側面から経営基盤を一層強化してまいります。
SFGは、人を支える事業として、人生100年時代、自分らしく生きる人を支えるため、"感動寿命"を中心とした3つの寿命(感動寿命・資産寿命・健康寿命)をコアコンセプトに位置づけました。生きる土台である"健康寿命"と、経済的な健全性である"資産寿命"に加えて、「自分らしく生きる」ことを、SFGとして新たに"感動寿命"と定義しています。人生における楽しさと不安の両面を支え、お客さまの3つの寿命に寄り添い支える存在であり続けることで、持続的な企業価値の向上に繋げていきます。
幅広いステークホルダーの皆さまに真に評価していただけるような、お客さまへ“突き抜けた価値”を提供する唯一無二の金融サービス企業となるよう、力を尽くしてまいります。皆さまの引き続きのご支援を心よりお願い申し上げます。
ソニーフィナンシャルグループ株式会社
代表執行役 社長 CEO
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