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ソニーフィナンシャルグループ(ソニーFG)はこれまで、中核であるソニー生命における法人市場の開拓や商品ミックスの変革に見られるように、さらなる成長に向けたグループ戦略を進めてきました。
生命保険事業では、ファミリー層を中心に、先進的なライフプランニングツールを活用したオーダーメイド型の個人向け保障を強みとして、保有契約を着実に拡大してきました。さらに近年では、法人向け保障および資産形成商品を新たなドライバーとして取り込むことで、多様化するお客さまのニードに対応し、成熟市場といわれる国内生命保険市場においても高い成長を実現しています。
損害保険事業では、高いブランド認知度とマーケティング力、顧客サービスの拡充などにより、お客さまから高いご支持をいただいています。自動車保険では、適切かつ柔軟な料率改定と徹底した事業費コントロールにより、ダイレクト型市場におけるNo.1シェアの確保と、収益性を伴うトップライン成長を両立できています。
銀行事業では、高い利便性と機動的な金利運営により、外貨預金を中心に預金残高が着実に増加しています。為替変動によって外貨が売却される局面においても、売却資金の多くがソニー銀行の円預金として滞留する傾向にあり、外貨を起点に預金総額が積みあがるエコシステムを形成しています。こうした循環は銀行事業における運用原資としても機能しており、円金利の上昇を背景に安定的な利益成長につながっています。
各事業における顧客満足度は業界トップクラスの水準を継続しており、今後も顧客提供価値を高めていくことで事業を成長させてまいります。

2026年度の重点テーマ

金利上昇により顕在化したソニー生命における財務課題に対しては、2024年度より対応を加速しています。こうした状況を踏まえ、2026年度を、2027年度にスタートする次期中期経営計画期間において持続的な利益成長を可能とするための、”土台を固める1年”と位置付けています。
当年度に取組むべき重点テーマは、企業価値向上をより意識した「経営基盤の強化」と、さらなる顧客拡大に向けた「グループ戦略の進化」の2点です。

経営基盤の強化

具体的には、グループ共通の取組みである「インセンティブ設計」「人的資本経営」「経営監督機能の強化」、さらにソニー生命の取組みとしての「ERM経営の進化」です。
当社は上場を機に、役職員のインセンティブについて、資本市場の目線や株主価値を強く意識した仕組みへと見直しました。また、人材プラットフォームの構築・活用によりグループ全体の人的資本を可視化し、重点領域への最適な人材配置を進めていきます。加えて、社外取締役比率の引き上げなどを通じて、独立性の高い取締役会の構築と実効性ある監督機能の確立にも取組んでいます。
ソニー生命においては、収益性・健全性・リスク管理を一体で捉えるERM経営へと舵を切っています。その中心となるのが、営業・商品・資産運用の「三位一体運営」であり、収益性・健全性の観点を営業戦略立案の段階から取り込むことで、トップラインとボトムラインの連動を強化していきます。

グループ戦略の進化

顧客基盤の拡大に向けて、「新規顧客の拡大」と「顧客エンゲージメントの深化」の2軸で取組んでいます。新規顧客の拡大については、ソニーFG内のスクラム戦略に加え、ソニーグループとの連携や外部アライアンスも活用し、顧客接点を広げていきます。顧客エンゲージメントの深化については、サービスの拡充・複層化やAI・DXの活用を通じて提供価値を高め、お客さまとの関係性を強化していきます。

信頼に応え続けるために

ソニー生命における不正事案の未然防止・早期発見に向けた取組みは、グループ全体の経営の観点からも極めて重要な課題です。持株会社である当社とソニー生命が一体となって、信頼回復に向けた取組みを着実に進めてまいります。
「人のやらないことをやる」というソニースピリットを原動力に、従来の業界慣習にとらわれず、お客さまを第一とした独自のビジネスモデルにより顧客基盤の拡大と顧客満足度の向上を実現してきたソニーFGの事業はすべて、お客さまからの信頼の上に成り立っています。お客さま、株主、社会など様々なステークホルダーの皆さまからの信頼に応え、ご支持いただける企業グループであるべく、引き続き全力で取組んでまいります。これからも、皆さまのご理解とより一層のご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

ソニーフィナンシャルグループ株式会社
代表執行役 社長 CEO

遠藤 俊英

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