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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2026年06月03日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

植田総裁は何を示唆するか

為替

2日のドル円相場は続伸。レバノンの親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルの衝突が続く中、全般的にドル買いが強く、ドル円は159円90銭台まで上昇した。米国の4月JOLTS求人件数も市場予想を上回る強さを見せ、ドルの追い風となった模様。ただ、ドル円は160円目前で本邦政府・日銀による円買い・ドル売り介入への警戒感が重石となっている様子。イランはサウジアラビアとの外相会談を行っており、終戦へ向けた交渉が続けられているとの期待がある一方、「ヒズボラはイスラエルとの部分的な停戦を拒否」との報道もあり、不安定な状態は続いている。本日も報道には要注意。また、本日は植田日銀総裁の発言機会も予定されている。6月の利上げについては、実施されるだろうとの見方が大勢ではあるものの、足元では利上げ見送りの可能性を指摘する声も出てきている。本日の植田総裁が6月会合での利上げの有無、そして中間評価を予定している国債買い入れ額の減額について、何等かの所感を述べれば、手掛かり材料にされる公算だ。介入の可能性も相まって、本日のドル円は一段と神経質な相場を予想する。(石川)

本日の予想レンジ: 159.30‐160.40円

株式

2日の日本株式市場は、日経平均株価が反落。66,734.24円(-0.30%)で引けた。中東和平交渉の停滞が意識される中で、原油先物価格の高止まりが意識され、商社・自動車などの景気敏感セクターに幅広い売りが出た。AI・半導体関連銘柄はまちまちだったが、一部の銘柄は底堅さが評価されて買いが集まり、指数を下支えした。10年債の入札が好調で長期金利が低下したことも株価を支える要因となった。2日の米国市場は主要3指標が続伸。イランとの交渉の行方の不透明感から原油先物価格がじわりと上昇する中で、AI・半導体関連銘柄への買いが市場をけん引した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は前日比+5.87%と大幅高だった。3日の日本市場は反発で始まる見込み。米国市場での半導体銘柄の高値を追い風に、一部の半導体銘柄で上値を追う展開を想定。日経平均先物の夜間取引(大阪・6月限物)も前営業日比+740円(+1.10%)を見込む。(鈴木)

債券

2日の米国債券市場では、国債利回りがやや低下した。米労働市場を巡る経済指標に反応しつつも、なお米国とイランの和平協議の進展をにらむ展開が続いた。イラン側では、最終合意案に対する回答はまだ示されておらず、内容の最終調整が続いていると伝えられた。これに対し市場では、5日に発表される5月の米雇用統計を前に、金融政策の方向性を見極めようとする姿勢が強かった。終盤にかけて10年国債利回りは低下し、5月19日に付けた1年4カ月ぶりの高水準からの低下基調を維持した。一方、2年債利回りは小幅な動きにとどまり、指標によっては短中期債に売りが出る場面もあった。求人件数は労働需要の底堅さを示し、インフレ率が金融当局の目標を上回る中で年内利下げ観測を後退させたほか、高止まりするインフレ圧力がさらに強まれば近いうちに利上げが必要になる可能性があるとの認識も示された。金利スワップ市場では2027年半ばまでに0.25ポイントの利上げが織り込まれており、次の政策変更は利上げになるとの見方が引き続き意識されている。本日の日本債券市場(6月3日)は、反落が見込まれている。前日の10年利付国債入札は、最低落札価格が事前予想の上限を上回り、最終投資家による強気の応札が入ったと受け止められ、入札後の流通市場でも買いが膨らんだ。加えて、これまでの金利上昇に対する反動やショートカバーも相場を押し上げたとみられる。ただ、こうした前日の上昇は需給主導の色合いが強く、ファンダメンタルズに大きな変化がない中では、高値警戒感も出やすい。足元では中東情勢の緊張緩和期待が相場の支えとなる一方、日銀の利上げ継続姿勢や、その到達点を巡る不透明感は残っている。OIS市場では利上げの織り込みがやや後退してきたが、こうした利上げの遅れ懸念が10年債利回りの下げ渋りにつながっている可能性もある。本日は日銀の国債買い入れオペに加え、引け後には植田総裁の講演も予定されており、6月会合や先行きの利上げパスに関する示唆があるかが注目される。前日の急反発の反動から売りが先行しやすいものの、需給面の支えも残っており、相場は神経質な展開となりそうだ。(宮嶋)