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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2026年04月23日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

株高・原油高・ドル高

為替

22日のドル円は小幅高。中東情勢を巡っては、トランプ米大統領がイランとの停戦を無期限に延長すると述べる一方、イラン側は当面協議に参加する予定はないとするなど、依然として不透明感の強い状況が続いている。こうした中、原油価格の上昇も追い風に、ドル買いがやや強まると、ドル円は159円台後半まで上値を広げた。本日のドル円も、中東情勢を睨み神経質な展開が続きそうだ。もっとも、160円に近付く場面では為替介入への警戒感も強まり、上値の重さも予想される。本日は米国の4月PMIや新規失業保険申請件数の発表が予定されており、米経済を見極める上で要注目だ。(森本)

本日の予想レンジ: 159.10-160.30円

株式

22日の米国株式市場は反発し、主要指数はそろって上昇して取引を終えた。トランプ米大統領が前日にイランとの停戦を無期限で延長すると表明したことで、直近数日続いていた地政学リスクへの警戒感が和らぎ、投資家のリスク選好姿勢が持ち直した。S&P500種株価指数は約1%上昇し、過去最高値を更新した。堅調な企業決算も追い風となり、これまでに発表された1−3月期決算では大半の企業が市場予想を上回る内容となっている。人工知能(AI)関連需要の拡大期待を背景に半導体株の上昇が目立った。フィラデルフィア半導体株指数は16営業日連続で上昇し、過去最長の連騰を記録した。テクノロジー株全般が指数を押し上げたほか、四半期の納入機数が大幅に増加した航空機関連株や、業績見通しの改善を示した一部資本財株も堅調だった。引け後に決算を発表した電気自動車関連では、利益が市場予想を上回ったことを受け、時間外取引で買われる場面が見られた。一方で、米国とイランの間で新たな和平協議は実現しておらず、ホルムズ海峡を巡る対立は続いている。同海峡ではイラン側の武装艇による商業船への発砲や、原油タンカーが封鎖下で航行を試みる動きがあり、エネルギー供給を巡る緊張は完全には解消されていない。原油価格は上昇しているものの、市場ではこうした地政学関連のニュースを受け流し、企業収益や米経済の底堅さといったファンダメンタルズに再び関心が戻りつつあるとの受け止めが広がっている。本日の日本株式市場(4月23日)は続伸が見込まれている。米国株が最高値を更新した流れを引き継ぎ、投資家心理は改善している。特に、半導体株が連日の高値更新となっていることを受け、国内でも半導体やAI関連株への買いが中心となりやすい。日経平均株価は心理的節目である6万円を意識した値動きとなろう。半導体や電気機器、非鉄金属といった業種が4月に入り大きく上昇しており、3月の中東情勢悪化局面での下落分をほぼ回復した。米国のハイパースケーラーによるAI関連投資が引き続き活発で、サプライチェーンに位置する日本企業の利益成長が続くとの期待が背景にある。中東情勢を巡る不透明感は残るものの、原油高やサプライチェーン混乱の影響を相対的に受けにくいとみられる分野に資金が集中している状況だ。短期的には過熱感も指摘されているが、当面は成長テーマを軸とした強含みの展開が意識されている。(宮嶋)

債券

22日の米国債券市場は下落し、利回りは上昇した。朝方は比較的落ち着いた動きとなっていたものの、原油価格の上昇や中東情勢の再緊張を受けて売りが優勢となった。10年国債利回りは4.30%前後まで上昇し、30年債利回りも4.9%台に乗せた。停戦が延長された一方で、ホルムズ海峡では船舶の拿捕などが発生しており、エネルギー市場には引き続きリスクプレミアムが意識されている。原油価格の高止まりがインフレ圧力につながるとの見方に加え、堅調な米経済指標も利回り上昇要因となった。この日発表された3月の米小売売上高は大幅な伸びとなり、ガソリン価格の急騰にもかかわらず、消費者支出が幅広い分野で底堅さを維持していることが示唆された。こうした環境を受け、金利先物市場が織り込む年内の利下げ幅はさらに縮小し、イールドカーブはフラット化が進んでいる。また、次期FRB議長候補の指名公聴会では、金融政策の独立性やインフレ抑制を重視する姿勢が示され、金融緩和期待を後退させたと受け止められている。市場では、地政学リスクとインフレ、堅調な景気指標が同時に存在する中で、FRBが利下げに慎重なスタンスを維持するとの見方が優勢になっている。本日の日本債券市場(4月23日)は上昇が見込まれている。夜間取引で先物が小幅に上昇した流れを引き継ぎ、日本銀行の定例国債買い入れや、株価上昇を背景とした年金など国内投資家のリバランス需要が相場の支えとなりそうだ。もっとも、不透明な中東情勢が続く一方で、協議再開への期待感も残っており、円相場は急激な一方向の動きになりにくいとの見方が多い。債券市場では、利回りが一定水準を保った状態での押し目買いが意識され、新発10年国債利回りは2.38%台後半から2.40%前後を中心とした推移が想定されている。全体としては、米金利動向と地政学ニュースをにらみながら、堅調ながらも神経質な地合いが続きそうだ。(宮嶋)