9日のドル円相場は上昇後に失速。週末の衆院選で自民党が大勝したことを受けて、157円70銭付近まで一時円安が進むも、その後は介入警戒感も強い中で上値は重く、三村財務官が「市場を高い緊張感を持って注視する」などの発言を受けて円は急騰。さらに、「中国の規制当局は金融機関に対し、米国債の保有を抑制するよう勧告」との報道をきっかけにドルが全般的に売られると、一時155円50銭台まで円高が進行した。国家経済会議のハセット委員長が「雇用者数についてはGDPの伸びと整合する。わずかな減少を想定しておくべきだろう」と発言したこともドルの重石となった模様。一方、ユーロドルは上昇。米国債に関する報道などドル売り要因に加え、ハト派で知られるビルロワドガロー仏中銀総裁が突然の辞任を表明したことが背景。米国の1月雇用統計を明日に控え、米雇用の弱さとその先の「利下げ」に対する思惑が交錯している。本日、米国の12月小売売上高と12月輸入物価指数の発表が予定されており、この結果が弱ければ、ドルの一段安もあり得る。ただ、ドル円については昨日の下げが深かったことから、追加のドル売り・円買い材料が出ない場合、自律反発もあろう。(石川)
本日の予想レンジ:155.10‐156.60円