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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2025年10月30日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

米中協議と日銀発表

為替

29日のドル円相場は上昇。米連邦公開市場委員会(FOMC)において、「ここ数カ月で雇用に対する下振れリスクが高まった」ことを理由に政策金利は市場予想通り3.75-4.00%へ25bp引き下げられた他、量的引き締め(QT)を12月1日で終了することが発表された。ただし、採決では意見の割れが見られた他、パウエルFRB議長が記者会見で、「(12月利下げについて)既定路線というのは程遠い」などと利下げに慎重な意見を述べたことから、ドルは上昇。153円ちょうど付近まで値を伸ばした。一方、カナダドルは一時上昇。カナダ中銀は市場予想通り政策金利を25bp引き下げたが、声明で追加利下げの言及がなかったことが背景。本日は米中首脳会談と日銀の金融政策決定会合、植田日銀総裁の記者会見が予定されている。日銀については政策据え置きの公算だが、展望レポートにおける実質GDP成長率の上方修正があるのでは、との期待がある。植田日銀総裁の会見と合わせて、12月の利上げの可能性を探ることとなろう。米中首脳会談はフェンタニル問題に絡む関税の引き下げの可能性があり、これが合意されればリスクオンの引き金となろう。(石川)

本日の予想レンジ:151.40-153.30円

株式

29日のNYダウは5営業日ぶりに反落。前日比74.37ドル(0.15%)安の4万7632ドルで終えた。この日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でFRBは前回9月に続き0.25%の利下げを決めた。ただし、採決では大幅利下げと利下げ据え置きという、相反する反対票が投じられた。パウエルFRB議長は会見で「FOMC内で意見が大きく分かれた」と述べ、次回の利下げについて「既定路線ではない」と強調し、市場の過度な期待をけん制した。NYダウは一時250ドルあまり値を下げる場面があった。前日まで連日で最高値を更新しており、過熱感も漂うなかで、パウエルFRB議長の発言が利益確定売りを誘った模様。一方、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は、半導体株の一角が上昇し、5日続伸となった。こうしたなか、本日の東京株式市場は下落する公算が大きい。前日に1088円高と大幅に上昇し最高値を更新した後で、主力株に利益確定売りが出やすい。一方、米市場の流れを受けて半導体株が相場を支える可能性もある。日経平均先物(大阪取引所)は前日比290円安を見込む。(渡辺)

債券

29日の米債券市場は反落。米10年物国債利回りは前日比10bp高い(価格は低い)4.076%で終えた。この日、FOMCは0.25%の利下げを決めたが、パウエル議長が会見で12月の利下げは「既定路線ではない」と強調。追加利下げ観測が後退し、債券は売られた。FOMCでは量的引き締め(QT)を12月1日に停止すると発表した。これ自体は金利低下(債券買い)要因だが、市場では想定ほど積極的なスタンスではなかったと受け止められた模様。こうしたなか、本日の国内債券市場も下落する公算が大きい。本日は日銀会合の結果や展望レポートにも注目が集まる。政策金利は据え置きが見込まれるが、経済・物価見通しの上方修正などがあれば、債券相場の下押し要因となろう。(渡辺)