5日のドル円は上昇。米長期金利の上昇を眺めてドルが全面的に買われる中で、ドル円は147円台を回復。米国市場中に米連邦準備理事会(FRB)のウォーラー理事が利上げについて「データはさし迫って何かする必要があることを示していない」とコメントしたことで一旦失速する場面も見られたが、その後も米長期金利の上昇は続いたことから、ドルは147円80銭付近まで値を上げた。ただ、今朝、神田財務官が「為替相場はファンダメンタルズ反映して安定推移が望ましい」「こういった動きが続くならあらゆる選択肢を排除せず」などとコメントしたことを受け、上げ幅を縮める様子も見られている。本日の米国では、8月ISM非製造業景況指数や米地区連銀経済報告の発表などが予定されている。これらを受け、米長期金利の上昇が一段と進む場合、ドル円も再度148円を目指す動きとなる可能性があるが、その際の本邦当局からの口先介入などによって、乱高下となることもあり得る。引き続き神経質な値動きが続こう。また、本日はポーランド及びカナダの金融政策発表が予定されている他、欧州・英国・米国の要人発言の機会なども多い。関連報道には要注意だ。(石川)
本日の予想レンジ:146.70-147.90円