7日のドル円は大幅安。この日発表された米国の6月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比20.9万人増と市場予想(23.0万人増)を下回る結果となり、前月分も33.9万人増から30.6万人増に下方修正された。前日に発表されたADP雇用統計が強い結果だっただけに、市場予想を下回る結果を受けて為替市場ではドルが急落。ドル円は142円10銭近辺まで下落した。もっとも、失業率は3.6%と市場予想通りで前月(3.7%)から更に改善したほか、平均時給は4.4%と市場予想(4.2%)を上回るなど、むしろ米国の雇用の強さを再確認する結果だったとも言える。にもかかわらずドル円が急落したのは、強い結果への過度な期待があったことに加え、ポジション調整の意味合いも強そうだ。先週のドル円は、為替介入への警戒感もあり、145円ちょうどの上抜けに失敗していた。また、投機筋の円売りポジションも相応に膨らんでいたことから、雇用者数が予想を下回ったことを契機に、ポジション調整が一気に進んだ可能性がある。ただ、上述の通り今回の雇用統計の結果は依然として米国の雇用のタイトさを意識させるものであり、米連邦準備理事会(FRB)がタカ派姿勢を崩す可能性は低い。FF金利先物市場でも利上げの織り込みは後退しておらず、米長期金利もほぼ横這いだったことを踏まえれば、今後もドル売りが一方的に進むと考えるのは早計だ。週明けの本日は重要な米指標の発表も予定されておらず、比較的様子見ムードの強い1日となりそうだ。(森本)
本日の予想レンジ:141.50-143.00円