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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2023年06月02日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

米失業率や平均時給に注目

為替

1日のドル円は下落した。この日発表された5月米ADP雇用統計は、27.8万人増と市場予想(17.0万人増)を上回る結果に。結果を受けて、一時ドル買いが強まる場面も見られたが長続きせず、その後は下値を切り下げた。5月ISM製造業景気指数や新規失業保険申請件数が市場予想をやや下回ったことも重石となった。為替市場ではドルが全面安となる中、その他の通貨に対してもドル売りが進み、ユーロドルは1.0760ドル台、ポンドドルは1.2540ドル台まで上昇している。本日は、5月米雇用統計に注目が集まる。非農業部門雇用者数はADP雇用統計が強かっただけに、強い結果へのハードルが若干上がっている可能性がある。ただ、雇用者数自体はトレンドで見れば減速しており、単月の指標への注目度はそれほど高くない。失業率が明確に上昇するかや、平均時給が低下するかの方が、相場を動かす材料となりそうだ。米連邦準備理事会(FRB)高官の発言を受け、FF金利先物市場では6月の利上げ期待は2割程度まで後退している。弱い結果となった場合の、更なる利上げ期待の剥落余地は小さく、強い結果となった場合のドル買いの方が反応が大きくなりそうだ。(森本)

本日の予想レンジ:138.20-139.70円

株式

1日の米国株式市場は上昇。主要3指標とも上昇した。同日が中国の製造業PMI(財新版)が市場予想から上振れしたことで製造業サイクルへの懸念が低下した。また、債務上限問題に関する法案が下院で可決され、VIX指数は15ポイント台まで低下してリスクオンの動きが株価を押し上げた。その他、主要経済指標の結果からFRBの利上げ停止観測が高まったことも株価の押し上げ要因となった(債券の項目参照)。ただ、ISM製造業景況指数の新規受注は過去のリセッション期と同程度の水準まで下げっており、製造業サイクルの景気悪化懸念は残る。また、雇用関連の統計は引き続きまだタイトであり、FRBが想定以上の利上げに追い込まれるリスクも燻る。こうした中、本日は雇用統計が公表されるため注目したい。本日の本邦株式市場は、米株価の上昇が追い風となって上昇が期待される。半導体株価の上昇もプラス材料だろう。ただ、円高や雇用統計前ということもあり、動きは小さくなるのではないか。(宮嶋)

債券

1日の米国債券市場は上昇。2年債・10年債利回り共に低下した。同日は、ADP雇用統計や新規失業保険申請件数は市場予想以上の改善を示す結果となったが、単位労働コストの改定値が下方修正されたことやISM製造業景況指数の仕入価格の値が予想より大幅に下振れしたことが金利低下要因となった。6月の利上げ停止観測が高まった。先物では6月FOMCでの利上げ織り込み度は23%程度となっている。本日の本邦債券市場は、米国金利の低下を受けて上昇を予想。昨日の10年債入札が無難な結果となったことに加え、日銀の債券市場サーベイでは債券市場の機能度判断DIは前回調査から改善を示す結果となった。これにより、6月のMPMでは金融政策の現状維持を決定する見込みが大きくなったため、金利低下要因となるだろう。(宮嶋)