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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2025年07月23日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

日米交渉はついに合意へ

為替

22日のドル円は下落した。前日までのドル売りの流れを引き継いだほか、7月リッチモンド連銀製造業景気指数が市場予想を大きく下回ったことが嫌気された。トランプ米大統領は今朝方、日本との関税交渉について合意に至ったと発表。相互関税を25%から15%に引き下げる一方、日本が米国に5500億ドル投資し、コメなどの農産品の市場を開放するという。発表を受け、ドル円は一時146円25銭近辺まで円高が進行したものの、その後は円が上げ幅を消す展開となっている。相互関税の合意内容については、今後の詳細が待たれるほか、市場が合意をどう受け止めるかにも注目だ。合意に至ったことが好感され、今後の他国との交渉も順調に進むのではないかとの思惑が強まれば、むしろドル買いが強まる可能性も。(森本)

本日の予想レンジ: 146.00-148.00円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

22日のNYダウは3営業日ぶりに反発。前日比179.37ドル(0.40%)高の44502.44ドルで終えた。トランプ大統領がフィリピンとの貿易協定で合意したと発表したことや、ベッセント財務長官が8月12日となっている中国との関税停止期限を延長する可能性を示唆したことが好感された面がある。もっとも、多くの国に対する相互関税の発動日(8月1日)が迫っていることや、米国とインドとの交渉が難航していると伝わったこと、EUとも最終合意には至っていないことなど、状況は依然不透明であり、小幅な値動きにとどまった。こうしたなか、本日の日本株は上昇の公算。トランプ大統領が日本との関税交渉が合意したと発表したことが相場を押し上げよう。合意内容の詳細が待たれる。(渡辺)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

22日の米債券市場は3日続伸。米10年物国債利回りは前日比3.4bp低い(価格は高い)4.344%で終えた。関税を巡る不透明感や持ち高調整の買いが相場を押し上げた。この日、トランプ大統領は「(パウエルFRB議長は)いずれすぐに退く」として、解任圧力を弱めた。ベッセント財務長官は議長が「今辞任すべきだとするものは何もない」と話した。パウエル議長の解任観測が後退したことが、タームプレミアム(国債保有リスク)の低下を招いた可能性がある。一方、本日の本邦債券市場は下落の公算。石破首相が近く進退を判断する意向を周辺に伝えたと報じられた。財政規律の悪化を警戒した債券売りが見込まれる。本日の40年債入札も財政懸念から低調な結果となる可能性がある。(渡辺)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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