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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2025年06月11日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

米中協議は進展も…

為替

10日のドル円は上昇した。アジア時間には、米中の貿易協議進展への期待から145円30銭近辺まで上昇するも反落。ただ、その後は再びドル買い・円売りが進行し、「米中が先月ジュネーブで合意した事項の実施枠組みで原則合意に至った」と報じられたこともあり、再び145円台に乗せる場面も見られている。もっとも、今回の合意内容は既に合意済みの内容の再確認に近く、目新しい進展があったわけではない。相場の反応も鈍く、ドルの上昇も限定的だ。相互関税を巡る不透明感は依然として強く、ドル円も積極的に上値を追う展開にはなりにくい。なお、本日は米国の5月消費者物価指数(CPI)の発表が予定されている。相互関税による輸入インフレが今回の結果に直ちに反映される可能性は低いが、どの程度影響があるか見極めたい。(森本)

本日の予想レンジ:144.20-145.50円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

10日の米国株式市場は、主要3指標とも上昇。5月の台湾半導体最大手ファウンドリのTSMCの月間売上高が好調だったことにより、半導体銘柄が堅調に推移した。またラトニック商務長官が米中協議の進展を示唆する発言をしたことを受けて、株価はさらに上昇。本日の日本株式市場も半導体銘柄中心に米中協議進展への期待から上昇しそうだ。ただし、今晩の米CPI発表前のため上値を追う動きは限られるかもしれない。(宮嶋)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

10日の米国債券市場では長期金利は小動き。特に大きな材料はなく米中協議を見極める慎重な様子見姿勢が続いた。本日の日本債券市場でも大きく材料視されそうなイベントは予定されていないため、同様に小動きとなりそうだ。(宮嶋)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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