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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2025年06月10日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

米中協議に関心集中

為替

9日のドル円相場は方向感に乏しい。アジア市場中は145円の節目が上値抵抗として意識される中、前営業日の上昇に対する調整的な売りも相まって144円ちょうど付近まで下落。欧州市場以降は切り返すも、米国で発表された5月NY連銀期待インフレ率に減速が見られたことを受けて米長期金利が低下すると、上値の重さが見られた。ただ、全体としてはこの日からロンドンで行われている米中の協議を見守るムードが強い。米中協議は本日も継続される予定で、引き続き関連報道には要注意だ。ベッセント米財務長官とラトニック米商務長官は「実りある協議ができた」などとコメントしているが、中国の何副首相は記者団に全くコメントをせずに立ち去っており、不透明感は依然強い。関連報道は波乱要因として警戒すべきだろう。この他、本日は豪州で6月ウエストパック消費者信頼感指数と5月NAB景況感指数、英国の5月雇用統計、ノルウェーやブラジルの5月消費者物価指数の発表が予定されている。(石川)

本日の予想レンジ:143.50‐145.80円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

9日の米国株式市場は、主要3指標がまちまちの動き。NY連銀のインフレ予想低下による金利低下が好感された一方、米中通商協議で様子見姿勢に。世界開発者会議で新たなソフトウェアを発表したアップルが期待ほどではなかったとみられて下落。一方、トランプ大統領の規制緩和方針のニュースフローにより半導体銘柄が上昇。本日の日本株式市場は米国半導体銘柄の上昇が好感されて買いが入りそうだ。(宮嶋)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

9日の米国債券市場では長期金利は下落。NY連銀調査によるインフレ予想が低下し、国債買いが優勢に。ただし米中通商協議が開始されて様子見姿勢となり方向感はつかなかった。本日の日本債券市場では米金利低下により買いが入りそうだ。(宮嶋)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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