3日のドル円は反発。米国の4月JOLTS求人件数が739.1万件と、市場予想(710.0万件)を上回ったことや、米株価が上昇し、リスクオンの円売りが進行したことなどで、144円ちょうど近辺まで上値を伸ばした。昨日はトランプ大統領が鉄鋼・アルミニウム関税を25%から50%に引き上げる大統領令に署名し、日本時間の本日13時1分より発動となる。実際に発動されれば、通商摩擦の悪化は必至で、市場のセンチメントも急激に悪化することが予想される。もっとも、こうした対応はトランプ氏の「ディール」であり、発動前に撤回される可能性も十分にある。本日は同関税を巡る報道に振らされる展開となりそうだ。このほか、本日は米国の5月ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数の発表や、カナダ中銀の金融政策発表が予定されている。(森本)
本日の予想レンジ:143.00-145.00円