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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2025年05月12日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

米中交渉に進展

為替

9日のドル円は下落した。2日にレジスタンスとなった146円ちょうど近辺ではポジション調整のドル売り圧力が強まり、アジア時間から欧州時間にかけて1円程度ドル安・円高が進行した。もっとも、145円ちょうど近辺では買い戻し意欲も強まり、その後はやや下げ幅を縮小して週末を迎えた。本日のドル円は、引き続き相互関税に関する報道に振らされる展開となりそうだ。10~11日にはベッセント米財務長官と何立峰副首相が協議を行った。ベッセント氏は「確かな進展があった」と述べており、週明けのドル円はリスクオンの円売りが優勢となっている。詳細は本日共同声明が公表される予定で、期待の持てる内容となればドル円も底堅い展開となりそうだ。(森本)

本日の予想レンジ:145.00-147.00円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

9日のNYダウは3日ぶりに反落。前日比119ドル(0.29%)安の41249ドルで終えた。前日に米英間の貿易交渉が妥結したことで株価が上昇しており、この日は主力株の一角に利益確定の売りが出た。また、10日に始まる米中交渉を前に、結果を見極めたいとの雰囲気から、持ち高調整の売りも出やすかった模様。こうしたなか、本日の日本株は上昇の公算。日本時間12日未明、ベッセント米財務長官は米中交渉について「確かな進展があった」と発表。米中両政府が12日に共同声明を公表すると報じられた。米中対立が緩和するとの期待が高まり、シカゴ日経平均先物は今朝方より、前営業日比300円超の上昇で推移している。(渡辺)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

9日の米債券市場は横ばい。米10年物国債利回りは前日と変わらずの4.378%で終えた。週末の米中協議を控えて、様子見姿勢から持ち高を一方向に傾ける動きは出にくかった。こうしたなか、本日の本邦債券市場は下落の公算。今朝方、米中貿易協議に「確かな進展」があり、12日に米中両政府が共同声明を公表すると報じられた。これを受けたリスクオンにより、債券売りが継続する公算。なお、今週は4月分の米国CPI(13日)や小売売上高(15日)が発表予定。相互関税引き上げの影響がハードデータにどう表れるかに注目が集まる。物価安定と小売下振れなら米国で早期利下げ期待が高まり、米金利は低下しやすい。一方、物価上振れと小売下振れなら、スタグフレーション懸念からタームプレミアム主導の悪い金利上昇が警戒される。(渡辺)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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