8日のドル円は上昇。アジア時間から欧州時間にかけて、相互関税に関する交渉進展への期待からリスクセンチメントが改善すると、為替市場ではドル買い・円売りが優勢に。その後、米英が関税交渉で合意したと伝わると、一段と上昇した。英国への自動車関税は年間10万台までは10%に引き下げられることや、鉄鋼・アルミニウム関税は0%まで引き下げられる一方、英国は米国からの航空機を100億ドル分購入することなどで合意している。足元では、米中貿易交渉進展への期待も高まっており、本日のドル円も底堅い展開を予想する。ただ、合意の第一号となった英国はそもそも米国に対して貿易赤字(米国にとって貿易黒字国)であり、日本や中国などとは状況が異なる。今後の交渉について厳しい見方が示されれば、ドル円の上昇も鈍る公算。(森本)
本日の予想レンジ:145.00-147.00円