24日のドル円は小幅安。本日早朝にかけて行われた加藤財務相とベッセント米財務長官との会談について、加藤氏は「為替水準の目標や、それに対する枠組みの話は全くなかった」と発言。市場でも、直前には今回の会談で円高誘導の要求などはないのではないかという見方が強まっていただけに、ほぼ無風での通過となった。関税交渉に関しては、30日から赤沢経済財政担当相が訪米する予定であり、引き続き要注目だ。注目の日米会談を消化し、市場心理の改善が続く中、本日のドル円も底堅い展開を予想する。ただ、米中の交渉など不透明感は依然として払拭されておらず、上値の重さも目立ちそうだ。なお、今朝方発表された東京都区部の4月消費者物価指数(CPI)は、前年比+3.4%と前月(+2.4%)から加速。市場予想(+3.2%)も上回ったが、円買いの反応は限られている。(森本)
本日の予想レンジ:141.60-143.80円