26日のドル円相場は小幅に上昇。この日、日銀審議員に就任した小枝氏が「実質金利は極めて低い」「基調的なインフレは緩やかに上がっている」などと発言したことを受けて円買いが強まったほか、欧州勢参入とともに米長期金利が低下すると、ドル円は一時150円ちょうど付近まで値を下げた。下げ一巡後は米長期金利の切り返しを眺めて反発するも、150円台後半では上値の重さが目立った。本日早朝、トランプ米大統領は「米国外で生産された自動車に25%の関税を課す」「(自動車関税は)恒久的なものだ」「4月2日の『解放記念日』に記者意会見を開く」「医薬品に対する関税も導入する」などと発言した。これに対する直後の外国為替相場の反応はさほど大きくないが、本日はこれを受けた株価・金利の動向が主な手掛かり材料となろう。諸外国の報復関税の動きなども要注意。また、本日は米欧要人の発言機会が多く、そうした発言内容も波乱要因となり得る。リスク回避色が強まれば、円は全般的に強含みが予想される。なお、本日はノルウェーとメキシコの金融政策発表が予定されている。
本日の予想レンジ:149.30‐151.10円