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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2024年10月18日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

ドル円は8月以来の150円台へ

為替

17日のドル円は上昇。この日発表された米国の9月小売売上高は、前月比+0.4%と市場予想(+0.3%)を上回る結果に。加えて、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や新規失業保険申請件数も予想より強い結果となるなど、米経済の強さが意識されると、為替市場ではドル買いが優勢となった。ドル円は8月1日以来の150円台に乗せている。一方、ユーロは下落した。欧州中銀(ECB)はこの日、市場予想通り25bpの利下げを決定。今後の金融政策に関しても「データ次第」との見方が繰り返されたが、ラガルド総裁がインフレのリスクは上方向よりむしろやや下方向だと述べたこともあり、12月の50bp利下げへの期待が浮上すると、ユーロ売りが強まった。ドル円は、心理的節目の150円ちょうどを突破しており、150円20銭近辺に位置する90日移動平均線も超えつつある。次の上値の目途は151円30銭近辺に位置する200日移動平均線となりそうだ。なお、今朝方発表された日本の消費者物価指数(CPI)はコア指数が予想より小幅に強い結果となったが、相場の反応は限られている。(森本)

本日の予想レンジ:149.80-151.00円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

17日のNYダウは続伸。前日比161.35ドル高の43239.05ドルで終え、連日で最高値を更新した。この日発表の経済指標は、米経済の堅調さを示した。9月の小売売上高は市場予想を上回り、週間の新規失業保険申請件数は前週より減少(改善)。米景気への楽観が相場を押し上げた。また、半導体受託製造大手のTSMCが発表した24年7~9月期の決算は、実績・見通しとも市場予想を上回った。先行き不安が後退し、半導体株の一角が買われた。他方、利下げ期待の後退と米金利の上昇が相場の重石となり、ナスダック指数は小幅高、S&P500はわずかに下落した。こうしたなか、本日の日本株は上昇の公算。米金利上昇を背景に1ドル=150円台の円安となったことも相場を押し上げよう。日経平均先物は前日比140円高を見込む。(渡辺)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

17日の米債券市場で長期債相場は3営業日ぶりに反落。10年物国債利回りは前日比7.8bp高い(価格は安い)4.091%で終えた。この日発表の米経済指標が好調な結果を示し、米景気の底堅さが意識された。直近の経済統計を織り込んだアトランタ連銀のGDP成長率予想は3.4%へ上昇し、巡航速度(潜在成長率)の1.8%を大きく上回る。市場参加者の利下げ期待が後退し、長期金利が押し上げられた。こうしたなか、本日の本邦債券市場も下落の公算。円安進行が日銀の追加利上げを促すとの観測も重荷となりそうだ。(渡辺)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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