17日のドル円は上昇。この日発表された米国の9月小売売上高は、前月比+0.4%と市場予想(+0.3%)を上回る結果に。加えて、10月フィラデルフィア連銀製造業景気指数や新規失業保険申請件数も予想より強い結果となるなど、米経済の強さが意識されると、為替市場ではドル買いが優勢となった。ドル円は8月1日以来の150円台に乗せている。一方、ユーロは下落した。欧州中銀(ECB)はこの日、市場予想通り25bpの利下げを決定。今後の金融政策に関しても「データ次第」との見方が繰り返されたが、ラガルド総裁がインフレのリスクは上方向よりむしろやや下方向だと述べたこともあり、12月の50bp利下げへの期待が浮上すると、ユーロ売りが強まった。ドル円は、心理的節目の150円ちょうどを突破しており、150円20銭近辺に位置する90日移動平均線も超えつつある。次の上値の目途は151円30銭近辺に位置する200日移動平均線となりそうだ。なお、今朝方発表された日本の消費者物価指数(CPI)はコア指数が予想より小幅に強い結果となったが、相場の反応は限られている。(森本)
本日の予想レンジ:149.80-151.00円