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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2024年10月11日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

米CPIは予想をやや上回る

為替

10日のドル円は下落した。この日発表された米国の9月消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前年比+2.4%、コア指数が+3.3%と市場予想(それぞれ+2.3%、+3.2%)を上回る結果に。結果を受けて、ドル円は一時急騰する場面も見られた。ただ、市場予想との乖離幅が僅かだったことや、同時に発表された新規失業保険申請件数は市場予想より弱い結果となったことなどから、その後はドル売りが優勢に。ドル円は148円台半ばまで下落している。ドル円は150円を目前に上値の重さが確認された格好だが、本日は注目のCPIを消化し、様子見ムードの強い1日となりそうだ。本日は、9月生産者物価指数(PPI)の発表が予定されている。予想より強い結果となれば、ドルの買戻しがやや強まる可能性も。(森本)

本日の予想レンジ:147.70-149.50円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

10日のNYダウは3営業日ぶりに反落し、前日比57.88ドル安の42454.12ドルで終えた。この日発表の9月の米コアCPI前年比は、横ばいとの市場予想に反してわずかながら上昇した。中東情勢への警戒から原油先物が上昇したことも重なり、期待インフレ率が上昇し米金利を押し上げると、NYダウは一時200ドル余り値を下げる場面もあった。また、アトランタ連銀のボスティック総裁が11月FOMCでの利下げ見送りを示唆したことも相場の重荷となった。もっとも市場では年内2回の利下げ織り込みに大きな変化はなく、利下げによって景気がソフトランディングに向かうとの楽観は根強い。NYダウは引けにかけて下げ幅を縮めた。この日はナスダック指数、S&P500指数も小幅安で終えた。こうしたなか本日の日本株も小幅な値動きを見込む。ドル円が148円台の円安水準にあることは相場の支え。日経平均先物は前日比110円高を見込む。(渡辺)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

10日の米債券市場で長期債相場は小幅に反発。10年物国債利回りは前日比1.2bp低い(価格は高い)4.061%で終えた。この日発表の9月の米CPIが市場予想比上振れとなったことや、FRB高官から利下げに慎重な発言が出たこと、原油先物が上昇したことは金利上昇要因となった。反面、週間の新規失業保険申請件数が25万8000件と、2023年8月以来の高水準となったことや、大型ハリケーンの経済への影響を懸念する見方が金利押し下げ要因に。午後に行われた30年債入札が好調で債券需給の引き締まりが意識されたことも金利低下に作用した模様。こうしたなか本日の本邦債券市場は上昇(金利は低下)の公算。日銀の定例の国債買い入れオペも相場の支えとなりそうだ。(渡辺)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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