3日のドル円は小幅高。この日発表された9月米ISM非製造業景況指数は54.9と、市場予想(51.7)を大きく上回る強い結果に。米国のサービス業の底堅さが改めて意識されると、ドル買いがやや優勢となった。もっとも、石破政権が金融政策に与える影響への思惑が一巡する中で、円の値動きは落ち着いており、値幅は限られた。本日は米国の9月雇用統計に注目が集まる。市場では、非農業部門雇用者数が15.0万人増、失業率が4.2%と予想されており、予想との乖離次第で為替相場が大きく動く可能性が高い。FF金利先物市場では、年内は75bpの利下げが9割程度織り込まれており、予想外に底堅い結果となった場合のドル買いの余地の方が大きいとみられる。もっとも、米国の大幅利下げへの期待は根強く、結果を受けて一方的にドル円が上昇する可能性もまた低い。(森本)
本日の予想レンジ:145.80-148.00円