7日のドル円は続伸。4日にイエレン米財務長官が円相場について「比較的短期間にかなり動いた」「こうした介入はまれであるべき」などとの認識を示す中、これ以上の介入は困難ではないか、との認識が広がる中、円は売り先行。植田日銀総裁が岸田首相との意見交換のために官邸入りしたことで一時円高方向に振れる場面も見られたが、反応は限定的。NY市場後半から今朝にかけて154円台後半での推移となている。また、豪ドルは下落。豪中銀がインフレに警戒を示しつつも、次の一手については中立的なスタンスを取った。事前に追加利上げの可能性を一部で織り込む動きがあったことから、豪ドルは反動安となった。イスラエルとイスラム組織ハマスの交渉を見極めたいとする動きから原油も軟調で、これも重石か。ドル円は引き続き、円の先安観と日本の円買い介入警戒の狭間で高値圏での推移が継続する公算。また、米国では金融当局の要人が複数講演予定で、発言内容にも注目だ。このほか、ブラジル中銀が金融政策発表を予定している。利下げ予想が大勢だが、利下げの幅で見方が割れており、結果に注目だ。(石川)
本日の予想レンジ:154.00-155.80円