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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2024年04月12日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

介入警戒感は続く

為替

11日のドル円は上昇。前日に発表された米国の3月消費者物価指数が市場予想を上回ったことを受けたドル買いが継続した。この日に発表された米国の3月卸売物価指数(PPI)が市場予想を下回ると、一時上げ幅を消す場面も見られたが、米国の利下げ開始時期が先送りになるとの見方が根強い中で、アジア市場のサポートラインであった152円70銭台では底堅く推移。切り返すと153円30銭と、1990年6月以来の高値を更新した。一方、ユーロは乱高下。欧州中銀(ECB)は理事会において、政策金利(預金ファシリティ金利)を市場予想通り4.00%に据え置いた。声明では「インフレが持続的に収まるとの確信を得られれば、利下げが適切」などとし、利下げについては引き続き「データ次第」というスタンスだったことで反応は一時的。むしろPPI前後のドル主導の動きの方が大きかった。本日の米国では、3月輸入物価指数や4月のミシガン大消費者信頼感指数・速報値、金融当局者の発言機会が複数予定されており、それぞれ内容が注目される。ただしドル円に関しては同時にドル売り・円買い介入も広がっており、引き続き神経質な値動きが続く公算だ。なお、アジア市場中には中国の3月貿易収支、欧州市場では英国の2月鉱工業生産、スウェーデンの3月CPIなどの発表も予定されている。(石川)

本日の予想レンジ:152.30-153.70円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

11日の米国株式市場は上昇。ナスダックは大幅に上昇して過去最高値を更新、S&P500も上昇、ダウ平均は横ばいだった。注目されたPPIの結果が市場予想を下回る伸びとなったことが安心材料となり、前日の大幅下落による反動から買い戻しの動きが強まったとみられる。また、生成AIに関するニュースフローが好感された面もあったようだ。本日の日本株式市場は、米国株のまちまちな動きを受けて弱含みとなろう。ただ半導体株などが前日下落した反動で買われる場面もあり、下値は堅そうだ。(宮嶋)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

11日の米国債券市場は下落。10年債利回りは上昇し、4.5%台が続いた。PPIが市場予想以下の伸びとなったことで金利の上値が抑えられた。ただNY連銀ウィリアムズ総裁の発言が早期利下げに慎重な内容として受け取られた面もあったようだ。本日の本邦債券市場は弱い動きになりそうだ。本日の注目点は定例買い入れオペだがオファー額据え置きにより相場の下支え材料となろう。ただ、債券市場では7月利上げを織り込む動きが強まっており、金利先高観は強まっている様相だ。本日は生活意識に関するアンケート調査の結果に注目したい。(宮嶋)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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