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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2024年03月04日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

ISM製造業は米雇用逼迫緩和を示唆

為替

1日のドル円は上昇後上げ幅を消す展開に。この日発表された2月米製造業PMIの改定値が上方修正されたことなどを受け、一時150円70銭近辺まで上昇した。だが、その後発表された2月米ISM製造業景気指数が47.8と市場予想(49.5)を下回ったことが判明すると反落。特に内訳項目を見ると雇用が予想を大きく下回っており、米国の雇用の逼迫緩和が進んでいる可能性が示唆された。このほか、2月ミシガン大学消費者マインドの確報値が下方修正されたこともドルの重石となった。ドル円は150円を挟んでの膠着状態が続いているが、本日は特段重要な経済指標の発表は予定されておらず、同様の傾向が続く公算が大きい。150円を割り込むと押し目買い意欲も強まりそうだ。(森本)

本日の予想レンジ:149.50-150.90円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

1日の米国株式市場は上昇。主要3指標とも上昇が続き、S&P500とナスダックは過去最高値を更新した。ISM製造業景況指数が市場予想より下振れした後に米国の長期金利が低下したことを受けて、株価は上昇した。ただ、ISM製造業景況指数の中身を見ると受注や雇用の系列も悪化しており、景気の先行きにはやや不安の兆しと言えるだろう。その他、生成AIに関する期待は根強く、関連銘柄は上昇した。本日の本邦株式市場も、半導体関連銘柄を中心に上昇し、4万円台を伺う展開となるかもしれない。(宮嶋)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

1日の米国債券市場は上昇。米10年物国債利回りは低下して4.1%台となった。ISM製造業景況指数やミシガン大学消費者マインドの確報値が市場予想以下の結果と弱い動きとなったことから、金利先安観が低下した。本日の本邦債券市場は米国債券の上昇を受けて、買いが優勢となりそうだ。ただ、週末に報道で政府がデフレ脱却宣言の検討に入ったことが報じられており、マイナス金利早期解除の観測は燻るだろう。今週は東京都区部の2月分CPI結果と1月の毎月勤労統計結果に注目したい。(宮嶋)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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