20日のドル円相場は大幅下落となった。前週に続き、ドル売り・円買いが先行。10月後半のサポートラインとなった148円80銭を割り込むと下げ足を速め、148円10銭前後まで下値を切り下げた。投機筋の円の売り越しポジションが過去の天井水準まで積み上がる中、ポジション調整が強まったと見られる。本日も引き続き、ドル円は下値を警戒したい。148円10銭の底堅さを確認できれば、昨日の下落の自律反発も見られる可能性がある一方、戻りが弱いと判断されれれば、再度148円10銭割れを試す展開となろう。後者の場合、10月3日安値147円43銭が次の下値目途となる。なお、本日の米国では10月中古住宅販売件数および米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の発表がそれぞれ予定されており、手がかり材料視される可能性がある。このほか、本日は豪中銀(RBA)のブロック総裁の発言機会及び理事会議事要旨の発表や、ラガルド総裁他複数の欧州中銀(ECB)要人の発言機会、カナダの10月消費者物価指数(CPI)の発表等が予定されており、それぞれ注目されよう。(石川)
本日の予想レンジ:147.40-148.90円