2日のドル円は下落後反発。アジア時間から欧州時間にかけては、格付け会社フィッチによる米国債の格下げ報道を受けて、ドル売りが強まる場面も見られた。ただ、この日発表された米国の7月ADP雇用統計が32.4万人増と、市場予想(19万人増)を大幅に上回ったことが判明すると反発。再び143円台に乗せている。また、格下げは米国が震源地であるにもかかわらず、対他通貨ではリスク回避のドル買いが優勢に。欧州通貨やオセアニア通貨など、幅広い通貨がドルに対して下落した。本日は、米国で新規失業保険申請件数や7月ISM非製造業景気指数の発表が予定されている。労働市場のタイトさやその原因であるサービス業の底堅さに変化が見られるか、要注目だ。ドル円はこのところ、急ピッチでの上昇が続いており、弱い結果となれば調整のきっかけとなる可能性も。また、本日は英中銀(BOE)が金融政策を発表する。25bpの利上げがコンセンサスだが、OIS市場では50bpの利上げも3割程度織り込まれており、25bpとなれば発表直後のポンドは下落する公算。(森本)
本日の予想レンジ:142.00-144.00円