2日のドル円は大きく上昇した。この日発表された米国の5月雇用統計は、非農業部門雇用者数が前月比33.9万人増と市場予想(19.5万人増)を大きく上回る結果に。市場の6月の利上げ期待は低下していただけに、強い結果への反応は大きく、ドル円は138円台後半から140円ちょうど近辺まで急進した。もっとも、失業率は3.7%と市場予想(3.5%)以上に加速し、平均時給は前年比4.3%と市場予想(4.4%)を下回った。総合的に見れば労働需給の緩和を示唆しており、市場の反応は行き過ぎの可能性も。本日は、5月米ISM非製造業景気指数が発表される。市場では、前月から改善することが予想されているが、強い結果となれば、サービスインフレの長期化への思惑から、ドル買いが進む公算。もっとも、連邦公開市場委員会(FOMC)を来週に控える中、今週のドル円は比較的様子見ムードの強い値動きとなりそうだ。(森本)
本日の予想レンジ:139.50-140.90円