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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2023年04月14日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

PPIもインフレ圧力の減衰を示唆

為替

13日のドル円は下落した。この日発表された3月米生産者物価指数(PPI)は、前年比+2.7%と市場予想(+3.0%)を下回り、前月(確報値+4.9%)から大きく減速した。FF金利先物市場では、米国の年内利下げ織り込みが加速すると、為替市場ではドル売りが優勢に。ドル円は一時、132円ちょうど近辺まで急落した。もっとも、同水準では買戻しの動きも見られ、その後はやや下げ幅を縮小した。一方、ユーロは上昇。欧州中銀(ECB)メンバーからはこの日もタカ派的な発言が相次ぎ、ナーゲル・ドイツ連銀総裁が利上げ継続を支持したほか、バスレ・スロベニア中銀総裁は5月の50bp利上げもあり得るとの見方を示した。米欧の金融政策の温度差が引き続き意識される中、ユーロドルは昨年4月以来の高値水準まで上昇した。本日は、米国の3月小売売上高や4月ミシガン大学調査が発表される。米国の弱い物価関連指標を受け、市場では利下げ期待が過熱気味であり、本日発表される指標が強いものとなれば、一旦ドルが買い戻される可能性も。目先は132円10銭近辺の21日移動平均線がサポートとして機能するか要注目だ。(森本)

本日の予想レンジ:131.80-133.30円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

13日の米国株式市場は上昇。前日から一転して主要3指標とも上昇する展開となった。同日は、3月のPPI、新規失業保険申請件数が市場予想よりも悪化し、インフレ圧力および労働需給ひっ迫のピークアウトが示される結果となった。株式市場はこれを早期の利上げ停止につながる材料と受け止めたようで、VIX指数は18ポイント以下まで低下するなどリスクオンの動きが戻った。本日は、大手銀行の決算と小売売上高統計に注目。小売売上が下振れすれば利上げ停止の根拠として好感されるかもしれない。本日の本邦株式市場は、米国株上昇を受けて、続伸が見込まれる。(宮嶋)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

13日の米国債券市場は下落。2年債利回りがほぼ横ばい、10年債利回りが小幅の上昇。全体的に小動きの展開となった。30年債入札の良好な結果やPPI、新規失業保険申請件数の軟調な結果は利回り下落要因となったものの、株式市場でのリスクオンを受けて債券売り(金利上昇)の展開となった。本日は輸入物価やミシガン大学消費者物価指数といったインフレ関連統計が材料視される可能性がある。本日の本邦債券市場は、米債券市場の動向からやや軟調と見込むものの、YCC早期再修正観測はやや後退しており、債券の下値は堅いと予想。(宮嶋)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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