14日のドル円は上昇。この日発表された2月米消費者物価指数(CPI)は、総合指数が前年比+6.0%、コア指数が+5.5%といずれも市場予想と一致した。ただ、前月比で見るとコア指数は市場予想を上回ったこともあり、米国の根強いインフレ圧力が改めて確認される結果となった。結果を受けて、米国の利上げ期待もやや復活。FF金利先物市場では、執筆時点で次回連邦公開市場委員会(FOMC)における利上げを8割程度織り込んでいる。こうした中、ドル円はシリコンバレー銀行(SVB)の破綻による急落後の自律的反発もあり、134円台まで持ち直した。SVB破綻のショックは小休止したものの、VIX指数は依然として20を超えているなど、市場の不安心理は強い。円高圧力は掛かりやすく、上値の重い展開が予想される。なお、本日は米国の2月生産者物価指数(PPI)、小売売上高、3月NY連銀製造業景況指数などの発表が予定されており、結果には神経質に反応する展開となりそうだ。(森本)
本日の予想レンジ:133.00-135.30円