27日のドル円は下落。米国で発表された12月個人消費支出(PCE)デフレーターが市場予想通りの結果となったものの、前の月から減速が示されたことを受けてドルは売り優勢の展開となった。ただし、ここ最近の値動きと比較すると値幅は狭い状態。週末及び1月31日から2月1日にかけて行われる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ポジション調整程度の動きにとどまった。ドル円相場は21日移動平均線(本稿執筆時点130円36銭)前後で上値を抑えられる状態が続いている。目下のところ、FOMCを受けてこれを上方に抜けるのか、1月16日に付けた安値127円23銭割れを試すのかが注目される。しかし、FOMC前、かつ本日の米国では主要な経済イベントもなく、ドル円相場は手控えムードの強い1日となりそうだ。なお、その他の国・地域に関しても本日は手掛かり材料となりそうなイベントに乏しい状態。目新しいニュースでもない限り、為替相場全体として落ち着いた1日となるとみる。(石川)
本日の予想レンジ:129.00-130.50円