27日のドル円は上昇。このところ低下傾向にあった米長期金利が反発したことを受け、ドル買いが優勢になると、ドル円も127円ちょうどを付けた後反発。1日を通して上値を切り上げ、128円50銭台まで上昇する展開となった。一方、ユーロは下落。ロシアは前日、天然ガスのルーブルでの支払いを拒否したポーランドとブルガリアに対し、供給を停止すると発表。供給停止がユーロ圏各国に波及し、ユーロ圏経済への打撃が深刻化するとの懸念から、ユーロ売りが優勢となった。ユーロドルは一時1.0515ドルまで下落し、2017年3月以来の安値となっている。本日は、日銀が金融政策を発表する。日銀は連続指値オペで金利を抑制する姿勢を明確にしており、フォワードガイダンスの修正等があっても、新型コロナに紐付けた記載の修正など、テクニカルな変更にとどまる公算が大きい。記者会見では円安に関する質問が集中することが予想されるが、黒田総裁の見解や展望レポートにおける円安の評価に注目だ。ただ、足下のドル円は日米金利差との連動性が高く、日本の金利は米国に比べ変動幅が小さい。黒田総裁が従来の円安に対するスタンスを維持したとしても、130円を上抜ける水準まで急騰する可能性は低そうだ。(森本)
本日の予想レンジ:127.50-129.50円