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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2020年10月15日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

ヘッドラインに振らされる相場が続く

為替

14日のドル円は下落した。この日は米経済対策を巡り、ムニューシン財務長官が「選挙前の合意は難しい」との発言を行うと、米株安に連れてリスクオフの円高が優勢に。ドル円は一時105円ちょうど近辺まで下落した。一方、ポンドは下落後急反発。EUは本日から明日にかけて開かれる首脳会議で、英国との通商協議について「妥結に至るには進展が十分でない」との結論を採択すると報じられると、一時対ドルで1.286ドル近辺まで下落。しかしその後、英政府はジョンソン首相が設定した10月15日の期限後も交渉を続ける方針と伝わると1.350ドル近辺まで急騰した。足下の為替相場は、米追加経済対策、大統領選、欧米での新型コロナ第2波など不確定要素の強い材料に左右されており、これらのヘッドラインに振らされる展開が続いている。本日のドル円も、こうした傾向は続きつつ、ドルと円の力関係が拮抗する中で値幅は限られそうだ。また、ポンドは昨日は15日を過ぎても交渉が継続されるとの期待感から上昇した。ただ、ジョンソン首相は明日にかけてのEU首脳会議を踏まえて交渉を打ち切る是非を決定すると伝えられており、引き続き関連報道に大きく動かされる展開となる見込み。(森本)

本日の予想レンジ:104.80~105.60円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

14日の米株式市場は下落。ムニューシン米財務長官がペロシ米下院議長と電話会談を行ったものの、「双方に大きな隔たりがある」「現時点では選挙前に何かを成し遂げ、実効することは難しい」と発言したことが重石となり、このところ堅調だったハイテク関連を中心に下落した。個別では、7-9月決算において減収となったウェルズ・ファーゴやトレーディング収益が振るわなかったバンク・オブ・アメリカが下落した。他方、ゴールドマン・サックスは1株当たり利益が過去最高となり、上昇。この日のNYダウは前日比165.81ドル安い、28514.00ドルで取引を終えた。米国株安に加え、ドル円相場が円高に振れていることもあり、本日の日本株は軟調な推移が見込まれる。(石川)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

14日の米国債券市場はほぼ横ばい。米追加経済対策の与野党協議が進展しない中、米国債は底堅い推移となった。米10年債利回りは前営業日比0.2bp低下の0.726%で取引を終了。本日の本邦債券市場は夜間の先物取引が堅調だった流れを引き継ぎ、堅調な推移が見込まれる。なお、本日は流動性供給入札(残存期間5年超15.5年以下)が予定されている。(石川)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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