17日のドル円は軟調。この日は世界の株価が強弱入り混じり、リスクオン・リスクオフどちらにも傾き難い相場に。ドル円は107円後半に近付くとドル売り・円買いが出やすく、小幅に下落した。また、ユーロは上昇。17日に開かれたEU首脳会議では、欧州復興基金に関する議論が難航し、18日までの予定が19日まで延長された。ユーロは協議進展への期待から上昇していたたものの、具体的な情報がないまま週末を迎えることとなり、高値圏でもみ合う中で先週の取引を終えた。同基金に関する議論は本稿執筆時点でも結論は報じられていないが、デンマークが補助金額を5000億ユーロから4000億ユーロに減額すれば受け入れの用意があるとの報道で、週明けのユーロは上昇して始まっている。合意に向けた進展が見られれば、景気回復への期待から市場は全般的にリスクオンに傾き、ドル売りが優勢となりそうだ。ただ、ユーロは合意への期待から既に買われてきており、一旦上昇後は下落する可能性があることには注意したい。(森本)
本日の予想レンジ:106.60~107.50円