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Daily Market Report(日次)
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ソニーフィナンシャルグループ(株) Daily Market Report

issue date 2020年07月20日

ソニーフィナンシャル
グループ(株)
金融市場調査部

欧州復興基金の続報を待つ

為替

17日のドル円は軟調。この日は世界の株価が強弱入り混じり、リスクオン・リスクオフどちらにも傾き難い相場に。ドル円は107円後半に近付くとドル売り・円買いが出やすく、小幅に下落した。また、ユーロは上昇。17日に開かれたEU首脳会議では、欧州復興基金に関する議論が難航し、18日までの予定が19日まで延長された。ユーロは協議進展への期待から上昇していたたものの、具体的な情報がないまま週末を迎えることとなり、高値圏でもみ合う中で先週の取引を終えた。同基金に関する議論は本稿執筆時点でも結論は報じられていないが、デンマークが補助金額を5000億ユーロから4000億ユーロに減額すれば受け入れの用意があるとの報道で、週明けのユーロは上昇して始まっている。合意に向けた進展が見られれば、景気回復への期待から市場は全般的にリスクオンに傾き、ドル売りが優勢となりそうだ。ただ、ユーロは合意への期待から既に買われてきており、一旦上昇後は下落する可能性があることには注意したい。(森本)

本日の予想レンジ:106.60~107.50円

ドル円チャート(日足)
図表ドル円ひあしチャート
ドル円チャート
図表ドル円にっちゅうチャート
為替レート(NY市場引け値)
図表為替レート一覧

株式

17日の米株式市場はまちまち。この日発表の7月のミシガン大学消費者態度指数は前月から予想外の悪化となった。米国で新型コロナの新規感染者数が1日に7万人を超え、消費者心理の悪化や消費活動の停滞へ繋がることが警戒された。NYダウは前日比62.76ドル安い、26671.95ドルで終えた。よりカバレッジの広いS&P500指数やハイテク銘柄で構成されるナスダック指数は上昇。今週はマイクロソフトやインテル、テスラなどの企業の決算を控え、様子見ムードが漂った。また、米議会の夏休みが明け、20日から新型コロナの追加経済対策の協議を再開することも相場の期待をつないだ格好。こうしたなか、本日の日本株はもみ合いの公算。日経平均先物は前週末比20円高を見込む。(渡辺)

日経平均株価
図表日経平均にっちゅうチャート
NYダウ
図表ニューヨークダウにっちゅうチャート

債券

17日の米国債券市場は小幅に下落。週末前のポジション調整の売りが入った。ただし、7月の米ミシガン大消費者マインド(速報)の弱めの結果を受けて下値は限定的。米10年債利回りは前営業日比1.0bp上昇の0.627%で取引を終えた。週明けの本邦債券市場は先週末の海外市場の流れを引き継ぎ、売りが先行する公算。明日の20年債入札を控えての調整売りが出る可能性があり、これも円債の重石となりそうだ。(石川)

各国国債利回り(%)
図表国債りまわり一覧
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