18日のドル円は下落。この日は特段大きな材料は見られなかったものの、米追加経済対策を巡る協議の難航が嫌気される中で米金利が低下すると、引き続きドル売り圧力が優勢となった。主要国通貨に対してドルは全面安となり、中でも上昇幅の大きかったポンドは、今年3月の高値である1.320ドルを上抜けると、1.325ドル近辺まで急伸している。今月に入り、ドル売り一辺倒の相場は調整局面に入っていたが、足下では米長期金利の頭打ちを背景に再度ドル安基調が強まっている。ユーロやポンド、豪ドルなどが軒並みコロナショック後の高値を更新していることもドル売りの追い風となりそうだ。こうした中、本日は7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が発表される。前回会合では、金融政策は据え置きとなったが、議論の内容が想定以上にハト派的と捉えられれば、ドル売りの材料として見られる可能性がある。ただ、相場が完全なリスクオフとはなっていない中で、クロス円も底堅く推移していることに鑑みると、ドル円に関しては104円を割り込んで急落する可能性は低いと見ている。(森本)
本日の予想レンジ:104.80~105.70円